結婚は、本人同士だけでなく両家の結びつきです。結納品に込められた意味や、昔から日本人が大切にしてきた思いやりの心を理解すれば、二人の人生のスタートにおける結納の大切さがわかるでしょう。
広島市中区の福原結納店に、結納のしきたりや準備について教えていただきました。

※写真上 結納松五点 |
婚礼は、結納・結婚・披露の三式から成り立っています。
中でも、結納は婚礼の重要な「誓いの儀式」であり、婚礼のスタートにあたります。
結納は、二人の間で交わされた結婚の約束を公にし、彼女を幸せにすることを誓うとともに、お互いの両親に感謝し、両家の繁栄を誓い合う日本古来の心のこもった美しい伝統婚礼文化です。
結納の儀式には、あいさつの言葉、順番などさまざまなしきたりがあります。 しかし堅苦しく考える必要はありません。
しきたりとは、とどこおりなく儀式をすすめるためのもの。
長年に渡り多くの人たちに伝承し続ける福原結納店(広島市中区河原町)の福原康方さん・恵美さんご夫妻に、結納のしきたりや準備について教えていただきました。
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「顔合わせ」と「結納」を、同じ意味合いに誤解している人もいますが、全く異なるものです。
恋愛結婚主流の昨今では、二人の結婚への意志が固まってから、両家の親同士を初めて合わせるケースが多いので、それを「顔合わせ」と呼んでいます。
婚礼は「結納・結婚・披露」の三式から成り立ち、「顔合わせ」とは、その前段階にあたるものです。
「顔合わせ」においても、せっかく両家が顔を合わせる良い機会ですから、単なる食事会ではなく「根きり・かため」の意味合いを持たせた正式な意思表示の場にすることをおすすめします。
「根きり・かため」とは・・・・
「根きり・かため」とは、結婚に向てのまず第一歩で、結納の前に行います。
嫁方の婚意の有無を確認し、了解が得られると、かためのしるしとして,酒・魚(料)を贈ります。
最近では魚を栄名料(さかな)として1〜3万円を包みます。
酒は鶴や亀、寿などおめでたい名前の入った銘柄を選ぶと良いでしょう。
地域によっては、結び酒、すみ酒、決め酒とも言います。
広島市近郊では「根きり」、広島県全域では「かため」と言います。
そこで、両家で結納の日取りを決めます。
最近では、仲人を立てないカップルがほとんどなので、結婚の気持ちを確認し、婿方の賛成の意志表示をする「根きり・かため」の習慣が見直されてきています。
こうしたけじめをつけることで、両家の結びつきを強くし、スムーズに次の段階である結納へと進んでいくことができるのです。 |
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■結婚の意志が固まったらできるだけ早く。日柄の良い大安・友引の午前中に。
挙式日から逆算するのではなく、二人の結婚の意志が固まったら、できるだけ早めに結納を。
日柄は、女性の家の都合を最優先しますが、日柄の良い大安・友引の午前中に行います。
■嫁方の自宅でお受けするのが最良です。
嫁方の自宅でお受けするのが最良です。 ご両家がお互いの家を行き来する機会はなかなかないものです。
結納を自宅で受けるのは準備が大変・・・という方もいらっしゃいますが、「出来る範囲で心を込めて、お受けする」という気持ちが大切です。ご家族ぐるみ、ご先祖様も一緒に祝っていただきましょう。
もし、ホテルや会場を借りる場合は、嫁方の自宅とみなして執り行います。食事はホテルやレストランをご利用されるのも良いでしょう。
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■結納品、緋もうせん、広蓋、袱紗
一生に一度のお祝いだから、結納品は、華やかなものをおすすめしますが、住宅事情や遠方へ持参する等を考慮して選びましょう。
広島では、結納品目は、熨斗(のし)・寿栄広(すえひろ)・御帯(おんおび)・松魚(かつお)・家内喜多留(やなぎだる)の五品目が基本。
結納品は、相手の女性にだけ贈るものではなく、一生懸命育てられたご両親、ご家族への品も入っており、一品一品すべてに意味が込められています。

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この春おすすめの結納品を、福原結納店で紹介していただきました。 |
曙
どっしり構えた一本松竹梅は、小ぶりながら飾りに高さがあるので豪華な結納品というイメージ。マンションや遠方へのお届けに最適。
曙基本五点 50,925円(税込) |
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牡丹
透明感のある水引きを使った品で、緑の色調がとても美しい。 お嬢様方に人気の品。
牡丹基本五点
59,850円(税込) |
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桃李
上等な水引き。すっきりとした松竹梅飾り。桐製の料箱・金の奉書を使用。
桃李基本五点 99,750(税込) |
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万葉
黒の料箱に金紙の奉書を巻いた格調高い品。
万葉基本五点 92,400円(税込) |
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■緋もうせん
結納を飾るときに敷くもので、テーブルでも畳でも毛氈をしいたところは床の間と同じ役目をします。結納品と一緒に先方に差し上げるものですから新しいものを用意します。
■広蓋、袱紗
男性側は広蓋の中に「茂久録(もくろく)」を置き、袱紗をかけて女性側に納めます。袱紗は「家紋」または「寿」入りで色は鉄(紺)色。
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(※図上 結納7点の茂久録) |
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■受書
受書を用意します。受書は「このご縁をお受けします」という大事な意味がありますので、必ず準備しましょう。
■ふくさ、広蓋
■祝膳、桜茶
結納の儀式後、桜茶やおもてなしの食事も用意します。
両家の今後のおつきあいの門出となる会食ですから、質素でも良いから心を込めて準備しましょう。
おめでたい席では「お茶を濁す」という言葉をイメージさせる煎茶は使わず「桜茶」を用意します。
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男性側から女性側への婚約の印として結納が贈られるのに対し、女性側が男性側へのお土産として結納の形を取ったものを「お土産(お返し)結納」といいます。
最近では、結納の日に同時交換する場合も多いようですが、基本的には結婚式までの日柄の良い日に改めて行います。
後編では、結納式のあいさつの言葉、順番などの進め方と、「お土産結納」についてご紹介します。