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中国新聞記事クリップ

2007/3/25 朝刊記事

だんかい心模様
<1>シニアの結婚増加だんかい心模様

シニアの結婚増加募る孤独感 余生は二人

 人生の節目を迎え、夫婦や親子のつながり、そして、職場や社会とのかかわりも変わっていく。第二の人生の入り口に立った団塊世代の今は―。
東京都の会社役員、吉田隆さん(60)=仮名=は今年、長い独身生活にピリオドを打つ。結婚紹介所で出会った女性(52)と初めての結婚。
「いずれは…」と思ってきたが、母親(87)と同居していたため、結婚の必要を感じなかった。しかし、母親が倒れ、介護施設に入ったことで、気持ちが変わった。電気のついていない家。「コンビニの袋をガサガサさせながら」とる寂しい食事。「一人では生きていけない」。初めて真剣に結婚を考えた。

助け合う精神

 10数年前に夫と死別した中村和子さん(58)=仮名=も、近く60代半ばの男性との生活を始める。再婚を考え始めたきっかけは娘一家との同居。「大勢の中の孤独と言うのか、一人よりかえって寂しくなった」 「一からつくり上げる若い時の結婚とはまったく別。健康で、楽しく、余生を過ごせればいい」。病気の不安はあるが、「どちらがどちらの世話をすることになるかわからないけど、助け合おうと話し合っています」。
 埼玉県所沢市では、ミニコミ誌「熟年ばんざい」が中高年のお見合いや「合コン」を開催している。参加した小暮一郎さん(55)は、離婚後約20年間独身だったが、最近気持ちが変わった。
 「仕事以外に新しい発見や生きがいを見つけたいと思うようになった。二人で温泉旅行をしたり、社会貢献的なこともしてみたい」「孤独死はしたくない。そばにパートナーがいてくれたらうれしい」と語る。経済的に安定  ただ、中高年の結婚のハードルは決して低くない。過去二十年、中高年の結婚相談をしてきたクリスタルコネクション(東京都)の大木彰子代表によると「収入が低く、持ち家がない男性は難しい」。親との同居やフリーターの子どもがいるのも歓迎されないという。もちろん本人の介護や医療の不安が付きまとう。
 男性は「家事」、女性は「経済的安定」を求める傾向があるが、特に経済的理由から結婚を望む女性が増えたのが、バブル崩壊後の特徴。大木さんは「二人なら生活費も浮く。格差が広がった時代の生き残り策かもしれない」と分析する。
 そして、「最後は相手への思いやり」。「この人の車いすを押してあげたい、おむつを替えてあげたい。そんな気持ちが大事です」 クリック シニアの結婚  厚生労働省によると、50代後半以降の結婚は増加傾向にある。結婚相談を手掛けるM’sブライダルジャパン(東京)は「50代以上の相談がここ3年ぐらいで増えてきた。離婚する前から相談に来る人もおり、ビジネスライクに相手を探す人が目立つ」としている。団塊世代の男性の未婚率は9・6%と上の世代より高く、離婚や死別を含めると5人に1人は独身だ。