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縁結びアドバイザー池田裕子さんの婚活コラム「結婚計画2010」

Vol:6 タブーの話題

 さゆりちゃんとのデートは、しまなみ海道へのドライブだ。
「わあ、きれい!」クルマの窓を開けて風に髪をなびかせながら、さゆりちゃんははしゃいでいた。
ユウスケもウキウキしながらハンドルを切る。そう、今日は芳香剤も使ってないし、すべてOKだ。
食事の後は、デザート。たくさんのケーキの中から選ぶのに迷ってしまう。
「どうしよう・・・。ぜーんぶ、食べてみたい!」
さゆりちゃんの言葉は、ユウスケの気持ちピッタシ!だ。二人で顔を見合わせて笑った。
ユウスケは、ますますさゆりちゃんのことを好きになっていく。

「そういえば、前回のお見合いでね」
帰りの車の中で、ユウスケは芳香剤であずさちゃんの気分を害してしまったことを、さゆりちゃんに話した。
自分の失敗を、笑い話にしようと思ったのだ。
「さゆりちゃんも、僕の前にお見合いしたことある?
  さゆりちゃんだったら、僕みたいなドジはしないよね」
さゆりちゃんは、ちょっと困った顔で返事をしなかった。

 家に帰っても、ユウスケの気持ちはウキウキしていた。
さっそく、さゆりちゃんにメールだ。「今日は楽しかったね」
でも、なかなか返事が返ってこない。
「どうしたのかな?」と思っていたら、仲人さんから電話がかかってきた。
「ユウスケさん、過去のお見合いの話はタブーよ!」仲人さんは、いきなり切り出した。
「お相手を気に入ると、過去のお見合いやお付き合いした人のこととが気になるわね。
その気持ちは分かるけど、聞かれた方はいい気がしないわよ。
それに、いくら失敗談としてでも、ユウスケさんの前のお見合いの話を聞かされていっしょに笑う気にはなれないと思うわよ。
相手を大事に思うなら、そのくらいの気づかいはしてほしいわね」
ユウスケは、さゆりちゃんの気持ちを考えてなかった自分に気づいた。
「大事なのは昔のことじゃなく、結婚に向けてのこれからの二人の気持ちでしょ?
お互いが嬉しく、楽しくなるような会話を心がけてね」

 こうして、ユウスケの結婚計画は、またしても挫折してしまったのだった。

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近影

池田 裕子さん プロフィール

夫の広い交際から、結婚の相談を持ち掛けられることが多くなり、一念発起。
(有)快適情報社を設立し、「心と心を結びたい」をキャッチフレーズに、真剣に結婚を望む人の出会いの場を創造している。
ベースは福山市だが、行動範囲は西日本全域に及ぶ。