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縁結びアドバイザー池田裕子さんの婚活コラム「結婚へのステップ」

「お顔合わせ」に向けて、トントン拍子に話が進む中で、メグミの父は複雑な気持ちをつのらせていた。
娘の結婚相手が決まったことはもちろんうれしいのだが、「そんなに急がなくても・・・」
という思いが、心の中で日に日に大きくなっていくのだ。
父の複雑な気持ちにはお構いなく日は過ぎて、お顔合わせの日を迎えた。
ホテルでは、メグミの母が世話人さんに挨拶をしている。
「本当に良い方をご紹介いただいて、ありがとうございます。
アキラさんとお付き合いを始めてから、メグミは家事もお料理も、急に手伝ってくれるようになったんですよ」
確かに、父も感じていた。晩酌のビールを注いでくれることなんて、これまではなかったのに・・・。
そんなことを考えながらボンヤリしている父を、母がチラリと見た。
「ホントにいいお嬢さんですね。ご両親が大切に育ててこられたことがよく分かります。
こんな娘ができるなんて、私、本当にうれしくって・・・」
アキラの母の言葉には、メグミの両親への心づかいが感じられる。

  食事会はなごやかに進んでいった。今日のメグミは、とてもきれいだ。
「こうしてお互いの家族もお近づきになれたことですし、できれば、結納も早くしませんか」
アキラの父が、食後のコーヒーを飲みながら言った、メグミの表情が、パーッと明るく輝くのを父は見逃さなかった。
「アキラさんの仕事のご都合に合わせます。ね、お父さん」と、母がいきなり声をかけた。
「こんなに言っていただけるなんて、ありがたいですよね」と、さり気なく、父の背中を押す。
幸せそうなメグミの表情を見ながら、「娘の幸せと自分の淋しさ、どっちが大事なんだ!」と、父は心の中で自分を叱った。
「ありがとうございます。娘をどうぞよろしくお願いします」と、父は言った。

世話人さんが「では、お顔合わせから一カ月後あたりで、アキラさんのご都合に合わせて日程を調整いたしましょう」 「最近は、大安とかのお日柄にはこだわらないとおっしゃる方も増えています」と、世話人さんは言ったが、皆で『大安』の日曜日に決めた。

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池田 裕子さん プロフィール

夫の広い交際から、結婚の相談を持ち掛けられることが多くなり、一念発起。
(有)快適情報社を設立し、「心と心を結びたい」をキャッチフレーズに、真剣に結婚を望む人の出会いの場を創造している。
ベースは福山市だが、行動範囲は西日本全域に及ぶ。